携帯でのスレ建てにはメール欄に #trpg を入力してください
板 1- 前 次 新 レス
BBSメイル・ゲーム…プレイボード
[7]4:2009/09/28(月) 02:57:15 ID:JJHU0Dqk0
>>6
の続き。
北部の山岳地帯にあるどこかの領主が行方不明だか、惨殺されただかでエリ川の上流に勢力を持つ
カヴァーフ家がやたら人や物を集めているとか。
南から迷い込んだらしい巨獣が領地からそれほど遠くない場所で居ついてしまっているとか。
沼地の北岸に住み着いている人々が、沼人たちの襲撃に悩まされ領主様の庇護を求めているだけで
なく、それに伴って領域を拡大しいっそ独自の王国を打ち立ててみてはと働きかけてくる人がちらほ
ら。
そんなことできるはずないのに。
「ふぅぅ……」
思わずため息が出てしまう。
「……なによ、そんなにあたしと一緒にいるのが嫌?」
「へ、ああ、いや、そういう訳ではなく……」
「だったら今のため息は何!?」
こちらを見ず、相変わらず腕を引っ張り前に進みながら、低く沈んだ声でそんなことを言われると
、思わず頭が混乱してしまう。左腕をつかんだ手がさっきより痛い。危ない、これは早く何とかしな
いと泣かれてしまう。幼い頃からの経験がそう告げる。
「いえ、自分の母から聞いた奥様の話をふと思い出してしまい、つい……」
自分としては、即興とはいえ、充分及第点の回答を導き出したつもりだったが、お嬢様は落第点だ
と思ったらしい。
前 次