BOSSから始めるシナリオ作り
ボスキャラクターといっても色々なタイプがありますが、ポピュラーなものは悪の組織のボスといったものでしょう。
ここでは、とある2タイプの設定のボスを紹介しながら、それを元にシナリオを作る一例を書いていきたいと思います。
・ボスが魔王の場合
ドラゴンクエストなどのファンタジーRPGの定番である魔族やモンスターの王様などがあてはまります。
この場合、「魔王をプレイヤー達が倒す」というのがシナリオ目的にふさわしいでしょう。
次に主人公達が魔王を倒しに行く理由を考えまていきます。
- 家族や恋人等、大切な人が魔王にさらわれた
- 魔王に復讐するため
- 囚われの姫を助けるため
この辺りがキャラクター達を物語に導入しやすいのではないのでしょうか。次にその魔王の設定を考えます。
例えばクラーケンといった海の魔王にするのならば、配下は魚や水辺に住むモンスターにするのが妥当です。
いる場所は海中の沈没船を拠点にしていうとすれば、雰囲気がでてよさそうですね。
海中にいるならボスの居場所に行く方法を手に入れなければいけません。水中に潜れる魔法の船を手に入れないといけないようにすると、面白そうですね。
このように簡単にシナリオの骨子が出来上がりました。後はこれを適宜に変更していけばいいのです。
また、このタイプのシナリオは長期セッションむけのシナリオでもあります。
魔王を倒す方法を手に入れる話や、魔王の拠点に行くまでに通過するダンジョンを一話ごとにセッションにするのです。
そして最終のセッションで魔王の城に乗り込み、これまでの冒険の集大成として魔王に挑み、この物語の終止符をうってもらうのです。
勿論、ボスのデータはセッション回数が多いほど強力になりますが、その分プレイヤー達にキャラクターの成長を楽しませてあげられるでしょう。
・ボスが科学者の場合
ここでの科学者とは所謂マッドサイエンティストと呼ばれるタイプであり、自分の研究成果の為ならば、世界の事などお構いなしというキャラクターです。
まず、この科学者の研究分野を決めます。例えば遺伝子の研究者ならば合成獣が敵エネミーとして出てくるでしょう。
逆に機械分野の科学者がボスのシナリオに合成獣が出てくるのは違和感を感じるはずです。このように、ボスを先に決めておくと敵エネミーもすんなりと決まります。
そして、この科学者の行動理念、つまり研究をしている動機を与えます。
- 自らの名声ため
- 誰かに復讐するため
- 特別な思い入れのため
とするのがシナリオ上その後の展開が楽でしょう。
キャラクターの導入は魔王のところで挙げたものとほぼ、同じでかまいません。また、ボスの居場所はどこかの地下研究所とかが良いでしょう。
最後にシナリオ終了後の科学者の行動を決めます。
改心するのも、最後は自分の研究結果と共に研究所を爆破するというエンドもいいですね。
すると、このとおりシナリオの骨子が完成です。
このタイプのシナリオは単発・長期セッションどちらでもいけます。
長期に入れるときは、敵対組織の科学者にすれば色々と伏線を張り易いでしょう。
また、シナリオの導入で科学者を依頼人として出すのも効果的です。逃げだした研究体の保護や暴走した試作体をとめるという物語も面白いでしょう。
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最終更新日 2010.12.30